日本ではこのところ記録的な低金利が続いておりましたが、昨今の世界情勢を受け、アメリカなどでは住宅ローンの金利上昇が続いています。
「日本はこれからどうなるのかしら?」と、心配されている方も多いことでしょう。
これから日本の住宅ローン金利がどうなるかについては、私ども不動産業者でもわかりません。
後悔しない選択ができるよう、あらためて長期金利と固定金利のおさらいをしておきましょう。
そもそも、「固定金利」と「変動金利」は何が違うの?
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「固定金利」と「変動金利」の違いは、単に利率と適用期間だけではありません。 |
「固定金利」の利率は、「新発10年物国債の利回り」をもとに決定します。
こちらのレートは上昇の兆しを見せています。
金利上昇リスクを金融機関が負担するかわりに、変動金利に比べて利率が高いのです。
一方、「変動金利」の利率は、「短期プライムレート」をもとに決定します。
こちらは2008年のリーマンショック以降、実はレートが変わっていません。
変動金利は、金利上昇リスクを債務者が負担するかわりに、固定金利に比べて金利が低いのが特徴です。
実際に選ばれているのはどちらの金利タイプ?
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では、実際にはどちらの金利タイプが選択されているのでしょうか。 |
このことからも分かるように、やはり月々の負担が抑えられる変動型を選択される傾向が強いようです。
しかし、ファイナンシャルプランナーのコラムなどでは「変動金利は危険!」という意見を目にする機会も少なくありません。
さまざまな意見を比較したうえで、ご自身の考え方やライフプランに合った金利タイプを選択することが大切です。
返済不安を抱えたくない!「固定金利」
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固定金利は、何よりも「変動リスクが無く、借入時点で完済までの支払額が確定するので返済計画が立てやすい」という点がメリットとなります。 |
「月々の返済額が一定」という安心感を重視される場合は、固定金利が向いていると言えるでしょう。
月々の返済額を抑えたい!「変動金利」
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変動金利は、月々の返済額を抑えられるメリットがある反面、金利の上昇幅によっては支払総額が膨らんでしまうリスクがあります。 |
ここで少し変動金利のルールの補足です。
金融機関によって多少異なりますが、基本的に以下の決まりは共通しています。
1.金利の見直しは半年ごと
2.返済額の見直しは5年ごと
3.返済額は1回の見直しで1.25倍以上は上がらない
ここまでの内容を踏まえ、ご検討いただけるとよろしいかと思います。
金利のタイプをよく比較し、ご自身にあったプランを選びましょう
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冒頭でも申し上げましたが、金利タイプの選択に明確な正解はありません。 |